三菱 ダイアトーン サウンドナビ
先週発売になったばかりの,DIATONE SOUND NAVI
NR-MZ90PREMI
さっそく取り付けしましたので,簡単にインプレをリポートとサウンドセッティング/音調整の方法を紹介したいと思います。
お手軽オールインワンとコストダウン以外には何もがんばっていない,
現在のカーナビ業界。
今や,オーディオ機能はカーナビのおまけという扱いになってしまいました。(泣)
ですが,現在買える2DINナビの中で,唯一,
音質にこだわって開発されたというコンセプトの,
ダイアトーン サウンドナビ プレミ。
PREMI というのは,3WAYマルチシステムを実現し,各種サウンドセッティングを可能にするプロセッサーを搭載するサウンドナビの上位機種です。
そして,MZ80の新型として登場したのが,MZ90 です。
そして,こちらが同梱されているハーネスですが,LE-20PM-7N と言う型番で,ハーネスだけを別売りもしていて,前型のMZ80にも使用できるようです。
ところが,このハーネス,なんと別売りだとこれだけで20,600円(税別)もするのです!
普通のナビのハーネスなんて1,000円くらいなので,どのくらい高いかおわかり頂けるでしょうか?
ナビのハーネスが2万円もして,別売りされている理由が,こちら。
7N と呼ばれる,「純度が99.99999%の銅」
9が7個並んでいるから,7N らしい。
ちなみに,絶対に100%になる事はないらしい。
純度をコンマ一桁あげる為には,ものスゴく大変らしい。
電源系だけではなく,スピーカーケーブも,99.99999%の表示が。
ただ,PREMI を買う人は,普通,外部アンプを使用したマルチシステムを組むわけで,スピーカーケーブルは使用しないので,はっきり言って無意味・・・。
(ちなみに,8N とか、9N というものも世の中には普通に存在するので、そもそも7がスゴいかどうかも正直微妙ですし,普通に太い配線引けば? と思いますが,が,スゴいという事にして,このハーネスだけも売りたいメーカーと、オカルト系カーオーディオショップの事情もあるので,そういう事は,ナイショにしておいてください。)
でも,MZ90PREMI を買う人は,このハーネスが標準装備なので,お得な感じですね。(^^)
SOUND NAVIの良いところは他のサイトでいくらでも見つけられると思いますので,HOT WIRED的ちょっと辛口インプレッションを。
まずは,内蔵アンプとプリアウトの出力を計測してみました。
ボリュームは46まであるようですが,35で信号が歪みはじめます。(T_T)
つまり、ボリューム35以上は使えません ので注意してください。
高級CDプレーヤーは,最大ボリュームでも歪まないのが普通なので,ちょっと残念。
信号が歪み始める直前の,プリアウトの最大出力は,1.7V。
なので、実質1.5Vくらいしか使えない感じ。
デッキのプリアウトの最大出力が1.7Vというのは,高音質をうたうヘッドユニットしては,はっきり言って、しょぼい。
高級CDヘッドの中には,4Vや7Vを出力するものもあるわけで,
いまどき,一万円くらいのCDプレーヤーでも2Vくらいは普通に出力しますから・・・。
(サウンドナビの出力電圧を大幅に上げて,音質向上させる裏技もありますが,それはまたの機会に)
せっかくの7Nのハーネスですが,外付けのアンプを接続する為の,肝心のRCA 端子は金メッキすらない,かなり細くてしょぼいコネクターがとても残念である。
というわけで,ヘッドユニットの出力の計測と設定が終わったので,
パワーアンプのゲイン調整をします。
プレミに限った事ではないのですが,プロセッサーの調節うんぬんを始める前に,まずはアンプのゲインをドンピシャに設定しておかないと,ダメなんです。
ボリュームの設定と,アンプのゲイン調整がセッティングされていないのに,クロスオーバーやイコライザーで必死こいている人を良く見かけます。
アンプのゲイン調整も,オシロスコープで波形を見たり,出力電圧を計って,信号が歪み始める直前の最大ゲインに設定します。
マルチアンプの場合は,同じアンプでも、必ず個体差がありますので,出力を数値で見て,同じに設定する事も大切です。
重要なゲイン調節なのですが、なぜかどのメーカーのアンプもみんな、目盛もなんにもない、ちっちゃーいノブを精密ドライバーで回すタイプになっています。
ほんのちょっと動かしただけで、多きく変るので、オシロスコープを見ながらのゲイン調整でも非常にやりにくい!
パワーアンプのゲイン調整というものは,ヘッドユニットやプロセッサーからの入力電圧に対して設定が違ってきますので,組み合わせるユニットに合わせてその都度正確に設定する必要があるので、そもそも調整ノブがあるわけですが、
ゲインのセッティングは地味な作業ですが,とても重要です。
ゲインが低すぎると、情報量が欠落して,欠落した情報はボリュームあげても出てきません。
ゲインが高すぎると,ボリュームに関係なく、全域で音が歪んだシステムになります。
アンプが歪み始める直前の、最大出力を計測。
実測値で約18V。
MERCURYの4CH.パワーアンプ,MGR-485。
70W × 4
ゲイン調整は,適当にやっている人が実に多いのですが,耳で聞いて調整とかは,人間には無理ですから・・・。
ヘッドユニットから始まって,プリアンプやプロセッサー、各パワーアンプと、すべてゲイン調整が必要です。
せっかく高級ユニットを組んでも,ゲイン調整すら正しくされていない残念なシステムのまま,迷い続ける残念な人をたくさん見てきました。(泣)
外部アンプを取り付けていて,ゲイン調整を正確にやってない方は,一度きちんとセッティングしてみてください。
「今まで何やってたんだ?」と、ビックリすると思います。
今回取り付けしたのは,MERCURYの4CH.パワーアンプ,MGR-485。
70W × 4
そして次に調整するのは,各スピーカーのフェーズです。
フェーズというのは,スピーカーの位相です。
簡単に言うと,スピーカーの端子のプラス/マイナスが正しく接続されていれば正相,+/-が逆だと逆相という事です。
スピーカーの前後の動きが逆になります。(笑)
リニアフェイズ/Liner Phase が重要なのです。
実に単純で初歩的な事なのですが,驚く事に,超高級ユニットを組んでご相談に来られる方の9割が,どこかのスピーカーの+/-が逆に配線されています・・・。
正相/逆相は、プレミのプロセッサー内でもひっくり返す機能があるのですが,できるだけもとの配線を正しく直しておきます。
スピーカーの正相/逆相は、位相チェッカーという測定機器を使って調整します。(^^)
機械の方が正確な事は,機械を使いこなした方が良いと思っています。
イコライザーも含め,基本的な調整は機械を使いこなして,きちんと設定した上で,最後の最後に聴感上でのサウンドセッティングに入ります。
次に,タイムアライメント設定をします。
タイムアライメントもまずは,レーザーでできるだけ正確に、各スピーカーまでの距離を測って実測値を入力します。
最後に聴感での微調整に入ります。(これスゴく時間がかかります。)
ホットワイヤードでは,サウンドセッティングのみのご依頼のお客様が非常に増えています。
サウンドナビのサウンドセッティング一式:35000円(税別)
ホットワイヤードでは,カーオーディオのサウンドセッティングは,デジタルテスターやオシロスコープ、リアルタイムアナライザーなどの各種計測機器をうまく使用して,正しくセッティングする事からスタートが基本だと考えています。
適当なCDかけて,耳で聞いて,チョチョっと調整、みたいなのは完全にはできないと考えています。
システムが大きくなればなるほど,音調整は重要です。
それなりの時間がかかりますし,費用もかかります。
費用はシステムや車両によって違いますので,ご来店の上でのお見積とさせて頂いております。
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