カーオーディオのパワーアンプのゲイン調整の方法/パイオニア PRS-D800 デジタルアンプ


カーオーディオのサウンドセッティング/音調整の方法

他店にて取付けのカーオーディオの音調整だけのご依頼も大歓迎です。

パワーアンプのゲイン調整は、カーオーディオの音質に決定的な音調整の基本です。

https://youtu.be/gGeMdWQ_PXA

https://youtu.be/nZVWa0EtgEs

ゲイン調整作業を動画で紹介しています。(^^)

th_CIMG8045th_CIMG8058th_CIMG8050

 

パワーアンプのゲイン調整を正しくやってないクルマが非常に多いのでちょっと詳しく書きます。

パワーアンプのゲイン調整の正しい方法の知識が無く、とりあえず音が出ればOKで、後は適当なボリュームでゲインを回して、ヤマカンで調整して、オッケーみたいに扱われていますが、大間違えです。

アンプのゲインをドンピシャに設定する事は、カーオーディオの音質を決定づける非常に重要な作業なのです。

アンプのゲイン調整が正しく設定されていないと、ヘッドユニットのボリュームに関係なく、常時歪んだ音楽信号が出力されいる状態になります。

 

正しいパワーアンプのゲイン調整の方法:

パワーアンプのゲイン調整は、耳で聞いてできる事ではありません。

オシロスコープとテスターなどの測定機器と専用のテスト信号が必要なのです。

 

ステップ1:ヘッドユニットの最大出力測定とゲイン調整

アンプの INPUT GAIN は、日本語では「入力感度」と呼ばれています。

つまり入力電圧に応じてアンプのゲインを調整する必要があるわけで、アンプに入る前の入力側も正しく設定しておく必要があるわけです。

今回の場合は、入力はサウンドナビプレミ100ですので、まず最初にナビのライン出力のゲイン調整/最大出力の測定をします。

th_CIMG8059

 

100プレミのボリュームは45までありますが、34以上は信号が歪みはじめますので、実用不可です。
(個体差がありますので、今回の実測値です。)

※コレでやっと自分のヘッドユニット最大有効ボリュームがわかったわけです。

エンジンで例えると、8000回転まで表示があっても、最大出力は5500回転で、6000回転からレッドゾーンみたいな感じです。

逆に、ボリューム15くらいでもう大きな音だったりする場合は、エンジン1500回転で性能を発揮できずに使用している状態なわけです。

th_CIMG8060

 

なので、今回のプレミ100は、ボリュームを33で設定。

完全にクリーンな出力信号で、このプレミ100は最大出力が約2Vもありました。

※プレミはたいてい1.5Vくらいですが、個体差もあります。

th_CIMG8061th_CIMG8062

 

ステップ2:パワーアンプのゲイン調整

今回は、パイオニアのデジタルアンプ、PRS-D800を3台搭載したマルチアンプシステムでした。

PRS-D800は、小型でビギナー向け的な位置付けのアンプですが、ゲイン調整的には、逆にかなり上級者向けのアンプと言えます。普通のアンプよりかなりシビアで難しいです。

まず、デジタルアンプなので、歪み成分が多く、あるポイントまで全然パワーが出ないので、ゲインを上げたくなるのですが、あるポイントで突然激しく歪みだします。

ほんのちょっとゲインのノブを触ったくらいで大きく歪むので、調整がかなりシビアです。

さらに、このPRS-D800は、左右独立のゲインを搭載しています。
つまり普通のアンプの倍の量のゲイン調整が必要です。

正しくゲイン調整を実施しないと、左右の音量すら揃いません。

今回は2CH.アンプが3台ですので、合計で6ヶ所ものゲイン調整をする必要があるのでたいへんです。

th_CIMG8045

ゲイン調整用のノブの向きとか位置とかは当然ですが、あてになりません。th_CIMG8050

 

入庫時、ゲイン調整前の音楽信号がクリップしている波形。
th_CIMG8065

アンプの出力電圧は30Vもありましたが、つまり完全にオーバーレブ状態です。

信号が歪んでもおかまいなしでガンガン増幅するのもデジタルアンプの特徴です。

だからサブウーハー用に向いていると言われるわけです。

th_CIMG8068

ゲイン調整後、音楽信号のクリップが無い音楽信号の波形。th_CIMG8063

歪みの無い、クリーンな音楽信号をフルパワーで出力して、約19Vでした。

波形だけでは、わからないので、テスターの数値で出力電圧を確認して、ゲインを揃える事で、左右の音量を揃える必要があります。

アンプのゲインには絶対に個体差がありますので、必ず実機の実測値で正確に調整します。

th_CIMG8066

 

ステップ3:左右/前後のゲイン調整

パワーアンプにも個体差があります。

3台、6個のアンプのゲインをを測定した上で、19Vで揃う物をドアスピーカー(ミッド)用に接続して、16.5Vで揃えたアンプをツイーター用に接続しました。


th_CIMG8069

これで、このクルマのシステムとしては、最大のパフォーマンスを発揮できる状態に調整が完了しました。

これでフルボリュームでも歪まない、音量を上げてもクリーンな信号で聴き疲れしない、良い音の楽しいカーオーディオの出来上がりです。(^^)

 

「明らかに音が良くなった。」「ボリューム上げても耳が痛くない」「アンプのゲイン調整をやって良かった。」 と、実感していただけましたので、良かったです。

ありがとうございました。(^^)

 

 

今回の、音調整/サウンドセッティングの費用の内訳:

サウンドナビプレミ100のサウンドセッティング/音調整一式:35000円(税別)

アンプのゲイン調整一式:30000円(税別)※プロセッサー調整と同時作業の場合

スピーカーの位相チェック一式:7000円(税別)

カーオーディオの音調整/サウンドセッティングは、ホットワイヤードまでご依頼ください。

ご予約は、メールにて承っております。

 

 

遠方の方のご要望にお答えして、パワーアンプを郵送でゲイン調整するサービス開始! 詳しくは、こちら!
http://www.hotwired.co.jp/blog/?p=11688

 

 

ゲイン調整作業を動画で紹介しています。(^^)
https://youtu.be/gGeMdWQ_PXA
https://youtu.be/nZVWa0EtgEs

 

 

 

 

HOT WIRED co., ltd. all rights reserved 2018

*********************************************************

HOT WIRED (ホットワイヤード)

〒455-0801 愛知県名古屋市港区小碓(おうす)1-424

TEL:052-355-9669 FAX:052-355-9449

営業時間:PM2〜 PM8、不定休

424-1 OUSU MINATO NAGOYA AICHI, JAPAN 455-0801

TEL:81-52-355-9669 FAX:81-52-355-9449

information@hotwired.co.jp

http://www.hotwired.co.jp

http://www.facebook.com/hotwiredjp

http://www.youtube.com/hotwiredweb

*********************************************************

カテゴリー: サウンドセッティング(音調整)   作成者: hotwired パーマリンク

hotwired の紹介

名古屋のカーオーディオ専門店、カスタムカーオーディオ、バイクオーディオ、バイクカスタム、純正BOSEのスピーカー交換、ベンツ純正ブルメスターのスピーカー交換、BMWコーディング、BENZコーディング、並行輸入車の純正ナビの日本語化、後付けApple CarPlay、アンドロイドナビモニター、EMMA/IASCAヘッドジャッジ、EMMA JAPANマスタークラス優勝、カーオーディオのサウンドチューニング/DSPサウンドセッティング、音調整、ゲイン調整、BURMESTER 3D TWEETER、HUMMER H2、BUELL XB12S,、BMW S1000RR、F800GS

カーオーディオのパワーアンプのゲイン調整の方法/パイオニア PRS-D800 デジタルアンプ” への5件のコメント

  1. 初めまして、いつも楽しく拝見させていただいております。
    外部アンプのゲインを調整する場合
    ヘッドユニットの音量はオシロスコープにて歪む手前で設定するのか、もしくはそこから8割程度の音量で設定するのか、どちらが良いのでしょうか?

    巷のブログ等で最大音量の7割から8割程度とか、
    オシロスコープで歪みを確認出来る手前の音量の7割から8割とか見かけるので、どれが一番良いのかが知りたく質問させていただきました。

    どうぞ宜しくお願いいたします。

    • ご視聴ありがとうございます。(^^)

      > 外部アンプのゲインを調整する場合
      > ヘッドユニットの音量はオシロスコープにて歪む手前で設定するのか、もしくは
      > そこから8割程度の音量で設定するのか、どちらが良いのでしょうか?
      歪む直前の最大出力です。
      2割3割も下げると、出力は5割以下になりますので、ものすごく大きい損失になりますね。

      > 巷のブログ等で最大音量の7割から8割程度とか、
      > オシロスコープで歪みを確認出来る手前の音量の7割から8割とか見かけるの
      それは、計測機器がなくて、ヤマカンでやる人への説明で、「多分そのくらいだろう」というだけで、全くのあてずっぽです。
      それ以外にやりようがない人に、仕方がないので、そのように説明してるだけです。
      下げとけば壊れはしないだろうということです。
      「自分でゲイン調整やりたいけど、どうやったらいいですか?」と聞かれれば、そのような答えになるわけです。

      「自分の車のタコメーターがないので、アクセル踏んで、レブったら少し戻してください。」みたいな。(笑)
      しょぼい車ならタコメーターなしもありますが、ハイエンドカーオーディオはレーシングカーみたいなものなので、ヤマカンでチューニングしていい音出るわけないんです。

      高級機ではゲインMAXでも全く歪まない機器も多いです。
      また、ちょっと上げただけで激しく歪む機器もあります。

      https://youtu.be/gGeMdWQ_PXA
      こちらの動画も参考に見てみてください。(^^)

      自信があれば、フルチューンのエンジンのように、最大出力、12000回転でピチピチのセッティングで使ってください。(^^)
      それでやっと本来の性能を発揮します。
      300馬力の車を買ったのに100馬力で乗るの勿体無くないですか?(^^)

      • 回答ありがとうございます。

        >歪む直前の最大出力です。
        >2割3割も下げると、出力は5割以下になりますので、ものすごく大きい損失になりますね。

        やっとすっきりしました。
        1年半前に某ブログで2割~3割間引いたボリュームと書かれていたのでそれを参考にセッティングを行っていたのですが、この度20年使用しているナカミチのPA-504の電コンを打ち換えたので再度調整しようと画策しましたところです。

        ホットワイヤードさんの動画を見させていただいてなんか自分がやったのは違うなと思った次第です(+_+)

        もうひとつ質問良いでしょうか。

        ヘッドユニット・サウンドナビ80premi
        ナカミチPA-504の1CH・2CHをツィーター。
        3CH・4CHをブリッジしてSW。

        プラネットオーディオHVT-752の1CH・2CHをMIDという構成ですが、ツィーターのゲイン調整に辺り使用するソースもMID同様1Kh 0dBで良いんでしょうか?

        どうぞご教授宜しくお願い致します。

        • プラネットオーディオ、いいですねー。
          >ツィーターのゲイン調整に辺り使用するソースもMID同様1Kh 0dBで良いんでしょうか?
          いいです。

          ゲイン調整が正しくできるスキルと環境があり、
          アンプの最大入力が5Vくらい入るなら、AUDIO CONTROL の OVERDRIVEとか入れると効果的です。

          正しくゲイン調整された音を聞くと耳からウロコと思います。

  2. ありがとうございます。
    かなり古い機種ですがすごくお気に入りです(^O^)

    ミッド同様の1Khz0dBで調整を行うと、ゲイン全開でも全く歪まず、試しに4Khz0dBでやると13時辺りでクリップします。
    サウンドナビのネットワークの設定がおかしいのでしょうか?

heko にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">