ツイーター領域の高音まで再生できるフルレンジスピーカー：AudioCircle 2インチ／3インチ ワイドレンジドライバーのご紹介　

数多くのハイエンドカーオーディオスピーカーを製造している、ドイツのメーカーの、AudioCircle から、
3インチと2インチの ワイドレンジドライバーのご紹介です。

EMMAなどの、国際ハイエンドカーオーディオコンテストにおいて、数多くの入賞実績を誇る、ドイツのカーオーディオ用スピーカーメーカーが、AudioCircleです。

今回ご紹介するのは、AudioCircleの3インチと2インチの ワイドレンジドライバー　です。

見た目は、フルレンジやミッドレンジと見分けがつきませんが、
「ツイーター領域の高音まで再生する事ができる、小型のフルレンジスピーカー」という、大変希少なハイエンドスピーカーです。

その上、BOSEやマークレビンソンなどの特殊なサイズやインピーダンスにも対応しており、現代の自動車メーカー純正プレミアムカーオーディオのアップグレードに対応できる数少ないハイエンドスピーカーです。

AudioCircle
HL-M3　
115,500円（税込）

3 inch (8cm) Midrange – black paper cone,
3″ black ABS compound basket,
Handling Power: 65 W
Min. AMP power: 15 Watt
Frequency Response: 65 – 18.000 Hz
Impendance: 4 Ohm
Mounting diameter: 90 mm DiN
Mounting depth: 42 mm

 
 
 

 
AudioCircle
HL-M2
71,500円（税込）

2 inch (Xcm) Midrange –
black paper cone, 2″ black aluminium basket, Handling Power: 65 W Min. AMP power: 15 Watt Frequency response: 65 – 18.000 Hz
Impendance: 4 Ohm
Mounting diameter: 90 mm DiN Mounting Debth: 42 mm
 
 　
　
　AudioCircle スピーカースペックシート
　Technische-Daten-HL-Rev.-1.1
 
 

ワイドレンジドライバー　とカタログ上に記載しているスピーカーは幾つかあるのですが、
本当に中低音からツイーター領域の高音まで再生できるハイパフォーマンスな小型スピーカーは、実際にはほとんどありません。
実際の出音をアナライザーで測定しない限り、本当の性能は判断するのが困難で、スペック表を見てもはっきりはわからないので、悩ましいところです。

 
　
　
とても多い間違えの代表例として、
ワイドレンジスピーカーの代替え品として、フルレンジスピーカーやコアキシャルスピーカー、ミッドレンジやスコーカーを使ってしまっている例ですが、
ひどいダウングレードになってしまいますので、注意してください。

フルレンジスピーカー
というものは、その名の通り、低音から高音までのすべて周波数帯域を1個のスピーカーユニットで再生できます、という種類のスピーカーです。
残念ながら、現実にはそんな魔法のスピーカーは存在せず、
特に小型のフルレンジスピーカーの場合は、低音も高音もイマイチ出ない上に、全域において音質が悪いです。
テレビの中のスピーカーやパチンコ台の中、小型のBluetoothスピーカーなどに使われるのが小型のフルスピーカーの主な使い道なのですが、高級ホームオーディオやハイエンドカーオーディオで、フルレンジスピーカーを使うことはありません。

コアキシャルスピーカー
というものは、低音も高音もイマイチ出ないのが特徴のフルレンジスピーカーに、
高音を補うために、フルレンジスピーカーの中央に小さなツイーターをつけたものが、同軸コアキシャルスピーカーと呼ばれるものです。
フルレンジで鳴っているスピーカーはそのままに、そこにツイーターを付け足していますので、比較的大きな音が出るのがコアキシャルスピーカーの特徴ですが、
フルレンジに高音用のツイーターをさらに足していること、小さなツイーターもロースペックなので、中高域の音がやかましくて、ガチャガチャした音になるのが特徴で、音質は良くありません。
昔の軽自動車などに使われていましたが、フルレンジスピーカーと同じく、小さいスピーカーしかつけられないから、仕方なくそれを使っているというだけのことで、音質の良いコアキシャルスピーカーというものは存在しませんので、高級ホームオーディオでも、ハイエンドカーオーディオでも、コアキシャルスピーカーを使うことは基本的にはありません。

ミッドレンジスピーカー（スコーカー）
というものは、3wayセパレートスピーカーの真ん中のサイズのスピーカーのことです。
その名の通り、中音域のみを再生することに特化したスピーカーです。
ツイーター＋ミッドレンジ＋ウーハー＝3wayセパレートスピーカーなので、ツイーターとウーハーと組み合わせて使用する前提で設計されているスピーカーで、単体で使用するものではありません。
どんなに高額なミッドレンジスピーカーでも、低音も高音も出ません。

　
「サイズがあって、物理的に取り付けができて音が出る」というだけのことで、適当な社外品スピーカーに取り替えてしまうと、とんでもないダウングレードになってしまいますので注意してください。

 
 
Technische-Daten-HL-Rev.-1.1
 

  
 

BMW MINI BENZ BMW PORSCHE RAND OVER JAGUAR AUDI などのヨーロッパ車の多くのドアスピーカーやセンタースピーカー、トヨタのダッシュボードのワイドディスパージョンスピーカー、、レクサスのドアスピーカー、マツダのダッシュボード上のスピーカーやセンタースピーカーなど、

最近の自動車のカーオーディオのスピーカーは、古典的なサイズの社外品の汎用スピーカーが付けられない車種が増えてきており、
特にメーカー純正のプレミアムカーオーディオでは、スピーカーを10数台から20数台以上も装着しているものが多くなってきています。

理由はいくつか考えられるのですが、
大きな理由の一つは、現代のメーカー純正プレミアムカーオーディオは、大型のパワーアンプとプロセッサーを搭載しておりデジタルマルチシステムになっていて、
デジタルプロセッサーが、多くのスピーカーを細かく制御することができるようになり、それぞれのスピーカーが違う周波数帯の再生を担っており、みんなで力を合わせてひとつの仕事成し遂げるようなシステムになっているからです。
昔のカーオーディオは、「全周波数帯の音がひとつのスピーカーから出てくる」　とか、「同じ音を再生しているスピーカーがたくさん付いているだけ」　だったので、
「センタースピーカーなんか必要ない」とか、「リアスピーカーは必要ない」という考え方もあったのですが、そんな昭和な考えでは、現代のプレミアムカーオーディオは対応できません。

特に、マークレビンソンやBOSEやハーマンカードンのように、車両の設計段階から、自動車メーカーとオーディオメーカーが共同でその車両専用に開発したカーオーディオのアップグレードの為には、中低音から高音までをフラットに再生できる小型のハイエンドスピーカーというものが必要となります。
大きさが合うというだけで適当な社外品スピーカーを取り付けても、音質向上は実現できません。
その上、フェーズやインピーダンスの制御が特殊で、社外品スピーカーを取り付けた事によって、車両側のシステムを破損した事例が多く報告されており、
多くのメーカー純正プレミアムカーオーディオのスピーカー交換は、一般的にはお断り案件となっているわけです。

音質志向のユーザーの使用に耐える、中低音から、ツイーター領域の高音までを再生できて、特殊なサイズやインピーダンスにも対応できる、小型のハイエンドスピーカーというものはほとんど選択肢がありません。