ビューエルの乗り心地が悪すぎて悩んでいる方に朗報です。
結論から申し上げますと、
リアサスのバネを柔らかいスプリングに取り替える以外に解決策はありません。
このページを読んでいる方はもう散々やってご存知かと思いますが、プリロードではバネの硬さは変わりませんし、ダンパーのCOMP/REBをどういじっても解決できません。
BUELL XB12Scgは、2人乗りで、メーカー公称の最大積載量は240kgです。
よく考えてみてください。
BUELLは、アメリカ人がアメリカ人のために作ったモーターサイクルです。
アメリカ人が、240kgの人と荷物を積んで、地平線までかっ飛ばし続けても絶対に破綻しないほど硬いスプリングがついているということなのです。
日本人の一人乗りでは固すぎて動かないのです。
もちろん人種とかか関係ないけど、要するに240キロ設定のサスペンションでは硬すぎてどうにもならないって事。
リアサスのスプリングが固すぎて、一人乗りでは、ほとんどストロークすることが出来なくて、突き上げでものすごく乗り心地が悪いだけでなく、固すぎるサスペンションは、路面への追随性が悪く、タイヤがグリップしません。
だから怖いんです。
空荷の4トントラック状態なんです。（笑）
今回ご紹介するのは、BUELL XB9S のリアショックオーバーホールとスプリング交換です。
BUELLの中でも、XB9SとXB12Scgだけは、シャコタン仕様で、低くてかっこいいし、足つき性は両足べったりなのが魅力なのですが、標準のS/Rモデルに比べて、直径が少し細い上に、ストロークが1インチも短いフロントフォークがついている短足仕様になっていて、運動性を大幅に犠牲にしてしまっており、Sよりもさらに乗り心地が悪くて、路面の追随性が悪くて、タイヤのグリップが悪い、ビューエルの中でも特に特別なモデルなのです。
スプリングを短くして、ストロークが短くなっても同じ荷重に耐えて、底付きもしないようにするにはどうしたら良いか？
＝バネレートをあげて、さらに硬くする以外にない。
実際にビューエル純正のスプリングレートを計測してみた結果は、
7.7kgf/㎜から9.6kgf/mm
やはり予測どおり、、XB9SとXB12Scgだけは、標準のS/Rモデルに比べて、さらに硬いスプリングが付いています。(>_<)
ビューエルだからこんなもんかな？ と無理やり納得していませんか？
脊髄に突き上げるリアサスで腰も心も折れそうじゃないですか？
コーナーの途中にギャップがあると、吹っ飛んでいきそうで怖くないですか？
路面の起伏がワンテンポ遅れて突き上げてきますか？
まっすぐ走っているだけでも吹っ飛ばされそうで怖くないですか？
バイク乗りとしての、あなたの感覚は正しいです。
サスペンションが路面に追随できていないから怖いんです。
逆に、このようなバイクに乗っていて違和感を感じない人は、バイク乗りとしてはちょっと危ないので、気をつけてゆっくり走ってください。
この黄色いスプリングがついているビューエルがシャコタン仕様です。
残念ながら他のモデルのビューエルのリアサスとは、互換性がありません。
（フロントフォークも互換性がありませんので、他モデルからの移植が簡単ではありません。）
BUELLのリアサスペンションのスプリングをバネレートを最適化した、シングレートスプリングに交換します。
HOT WIREDオリジナル BUELL XB 各モデル用
リアサスペンション シングレートスプリング：74,800円（税込）
受注生産：納期約2〜4週間
※車高は変わりません。
出来上がってきた、等巻きスプリングとオーバーホールした、BUELLのリアサスペンションです。
ビューエル純正の黄色いスプリングと並べて比較してみます。
黄色＝BUELL純正の可変レートスプリング＝巻き数が少なくて硬いバネ＝乗り心地が悪くて路面に追随しない。
可変レートのスプリングになっていて、巻き幅の少ない部分だけが柔らかく、他は硬い仕様になっています。
つまり、先っぽの2巻分くらいしかストロークしないわけです。
赤色＝HOT WIREDオリジナル シングルレート 等巻きスプリング
巻き数が多い等巻きのバネ＝全体で安定したバネレートでストロークして、しなやかに路面に追随して、タイヤのグリップ力を引き出し、乗り心地が良い。
※車高は変わりません。
ダンパーロッドに研磨では取りきれない傷があったので、ロッドの再メッキと研磨をして新品同様になりました。(^^)
車体に取り付けてみるとこんな感じ。
今となっては、コレクターズアイテムのBUELL純正工具ですが、意外と使いやすくて、普通に使ってます。(^^)
隙間からチラリと見える赤いスプリングがかっこいいー(^^)
ちょっと試乗してみた感じでは、
めちゃくちゃ良くなってます！(^^)
起伏をいなしてくれて、乗り心地が良く、しなやかに路面に追随して、全然怖くない！
柔らかいスプリングにしたからと言って、2人乗りができなくなるわけではありませんので、ご心配なく。
むしろ、2人乗りでもとても乗り心地が良くて快適です。
（後ろに体重150キロのプロレスラーを乗せたい人にはお勧めしません。）
ビューエルのフロンフォークのオーバーホール、リアショックのオーバーホール、乗り心地を良くするシングルレートスプリング製作は、名古屋の「HOT WIRED」までご相談ください。
追記：
後日オーナー様からインプレのメールをいただきましたので、「原文のまま」転載させていただきます。
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